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2012.05.12 上書き
高校の3年間は、ブラスバンド部で青春してました。
1年生の秋、文化祭で その日のために皆で練習を重ねてきた 大きな曲を演奏して、
それが終わってしまった時、
不思議な気持ちがしました。

ホッとしたような、うれしいような、さびしいような、空虚感のような、喪失感のような、
いろいろな感情が入り混じった感じです。
それは初めての経験でした。

大人になってから、音楽の仕事をするようになって、
コンサートの後の そういった燃え尽き感みたいなものは、また、何度も経験していますが、
1日目ぐらいは、どちらかというと楽しい気分のことが多く、
「コンサートが無事に終わって良かったな」というような気持ちで、まだハイテンション。
2日目ぐらいから、揺り返しのように、クヨクヨが始まる時もあります。
「なんで、あそこで失敗したのかな?
 もう少しうまく弾きたかったな…」とか。
そういうのも、やがて通り過ぎて、3日目ぐらいから、平常運転。

…と思いきや、音だけが、まだしばらくは、頭の中を占領しているのでした。
いつもそうです。
大きなコンサートのあとは、終わってから1週間ぐらいは、
ずっと、その幾つかの演奏曲のさまざまな部分が、つねに 頭の中で鳴り響いていて、
振り払っても、振り払っても、それが離れないのです。

ああ、また鳴ってる!
ああ、まだ鳴ってる!

たしかに好きな音楽だったはずなんだけど、
でも本番終了後 1週間も同じ音楽が鳴り続けるのは、いい加減 しんどくて、
誰か 止めて~!と叫びたくなります。

ある時、敬愛するM先生にお尋ねしたら、
「僕も いつもそうやわ。
 コンサートのあとって そういうもんやね。
 振り払っても振り払っても、1週間ぐらいは鳴り続けるよね。
 困るよね。
 そういう時はね、上書きするしかないんよ。
 さらに濃い音楽を頭の中に刷り込んだらええんよ」
とのアドバイスをいただきました。
なるほど。

今週は、大きなコンサートを経験したわけではないのですが、
夜中に無我夢中で編曲した楽譜や、暗譜した曲や、
レッスン中に熱っぽく指導したり味わったりした音楽が、
頭の中でエンドレスでぐるぐる回っていて、
ちょっと リピートしすぎ、
もうそろそろ違う曲に変えたいんですけど、と思ったりします。

M先生に教えていただいた通り、また新たな曲に挑戦するしかないですね。
そうだ! 明日は、新しいピアノ曲を弾きましょう!


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