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エフゲニー・キーシン。
1971年生まれ。ロシア人。
大好きなピアニストの一人です。

初めてキーシンのことを知ったのは、
1986年の初来日の時でした。
昭和女子大学人見記念講堂でのリサイタルのビデオを、
友人が貸してくれました。
繰り返し繰り返し見て、すっかりファンになりました。

細くて、童顔で、生真面目そうな表情で、
たんぽぽの綿毛のような頭をしている少年でした。

誠実で謙虚な人柄がインタビューの受け答えに表れていて、
言葉少なで、ハニカミ屋さんのようでした。

が、いったんピアノに向かうと、
15歳の少年とは思えない、成熟した演奏で、
誰もが難しくて苦労する部分を、いとも簡単そうに軽やかに弾いていて、
逆に、誰もが簡単にさらりと通り過ぎるように弾いてしまう部分を、
とても味わい深く、あらたな意味を持たせて 丁寧に弾いていました。

その後、CDやFMで、折々に聴いてきました。
20歳になったキーシン、30歳になったキーシン。
さらに円熟していくその演奏に、
どんなにたくさんの喜びや励ましや慰めを与えられてきたことでしょう。

きょう、ふと思い立って、You-tubeで、最近のキーシンの演奏を聴きました。
2011年12月31日、ベルリン・フィルのジルヴェスターコンサートにおける、
グリークのピアノ協奏曲。

40歳のキーシン。
やっぱり素敵でした。
外見は、すっかり 貫禄のある おじさん風になっていましたが、
演奏のスタイルはずっと変わることなく、
ひたすら真面目に、全力で、全身全霊をこめて、音楽のメッセージを伝えておられました。
愛がほとばしるような演奏でした。
感動しました。

もっと聴きたくなって、検索すると、
マルタ・アルゲリッチとの連弾の動画が見つかりました。
モーツァルトの4手のためのソナタK.521。

アルゲリッチは、1941年 アルゼンチン生まれの世界屈指のピアニスト。
親子ほどの年齢差で、キーシンからすれば大大先輩。
普通なら ものすごい緊張なんじゃないかなと思うのですが、
もちろんお二人とも完璧な演奏。
次第に緊張も解け、モーツァルト本来の楽しさが どんどん繰り広げられ、
あのキーシンが何度か笑顔を見せるのです。
音楽が たのしくて たのしくて、おもわず ほほえみあう二人。

連弾。いいですね。
しあわせが伝染してきました。


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