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2012.05.02 指番号
私は 子どもの頃、楽譜の指番号を ほとんど無視していました。
指番号というのは、親指から小指までを 1から5の数字で表す記号です。
べつに楽譜の指番号の表示に従わなくても、自己流の演奏法で、なんとかなるような気がしていて、
もしかすると、曲によっては、かなり ヘンテコな指づかいだったかも知れませんが、
誰からも とがめられることなく、毎日、楽しく、好きなように弾いていました。

けれど、大人になってから、
時には 指番号も大事かも、と思うようになりました。

指がもたついて スムーズに弾けない部分などは、
初心に返って、謙虚に、指定どおりの指番号で落ち着いて練習してみると、
おお、なるほどぉ と思わされることが多いです。
結局はそうすることが近道だとわかりました。

というわけで、レッスン中、指番号ぎらいの生徒さんの気持ちに共感しながらも、
あの手この手で、アドバイスしています。
「そうね、そこは指番号どおりでなくても、いきあたりばったりの指で弾いても なんとかなるよね」とか、
「いえいえ、そこんとこは、指番号どおりのほうが ぜったい便利ですってば。やってみようよ!」とか、
「いやだよねぇ、指番号のこと ごちゃごちゃ言われるのって。でも、やるっきゃない!」とか。

きょうは、Hさん(小1)のレッスンで、「天国と地獄」を楽しく弾いていたのですが、
「ソ、ソ」とか「レ、レ」というふうに、2回ずつ同じ鍵盤を弾く部分で、
「5、4」とか「1、2」というふうに、指を替えたほうが その続きがスムーズに弾きやすくなるので、
その練習をしました。
同じ鍵盤なのに指だけ くるくる替えるのは、案外 難しいのでした。

Hさんが弾いている横で、ずっと応援している私は、
その同音連打の部分(4箇所)になるたびに、「指、替える!」と、タイミングよく 声をかけました。
くりかえし練習するうちに、かけ声も次第に短くなり、「かえる!」 「かえる!」になりました。
そしたら、Hさんは、「がくふのなかに、カエルさんの絵、かきたい」と言いました。

さすが 絵の上手なHさん。あっという間に 描けました。
楽譜の中に 4匹のかわいいカエルさん。
もう間違いません。
ピアノも上手になりました。

そういえば、先週は、「すなおな心」を弾いていたHさん。
「1、5」と流れる指番号の部分が難しくて、そこに ちいさな「イチゴ」の絵を描いていましたね。
絵を描いた途端に、楽譜が自分のものになって、
今まで苦手だった箇所が、大好きな箇所に変わりました。

「何回でも弾くよ♪」
得意そうに くるくると指を回して弾くHさんに 拍手!


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