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2012.04.07 虹の彼方に
きょうは、耳原総合病院の緩和ケア病棟の小さなコンサートで 演奏させていただきました。
‘ゆかいな鍵盤屋’です。

用意していった曲は、7曲でした。
① 虹の彼方に         (ピアニカ)
② ビギン・ザ・ビギン     (ピアニカ)
③ 恋とはどんなものかしら (アンデス)
④ ハイケンスのセレナーデ(アンデス・ピアニカ・鉄琴)
⑤ カーネーション      (ピアニカ)
⑥ テキーラ          (ピアニカ)
⑦ チャルダッシュ      (ピアニカ)

車椅子の方、ベッドに横になられたままの方、ご家族の方々、
ボランティアさん、職員さん、
皆様、優しく あたたかい眼差しで、何度も うなずきながら 聴いてくださいました。

移動が困難なため、病室のドアをあけて、
廊下越しに 耳を澄ませて聴いていてくださった方々も おられたそうです。

「よく ご存知の曲は、よろしかったら、ごいっしょに口ずさんでくださいね」
と お誘いしたら、
鼻唄も口笛も聞こえてきました。

7曲は多すぎるかも? もし皆様がお疲れなようなら、2、3曲減らしましょう、
という心づもりでした。
けれど、皆様 乗り出すようにして聴いてくださり、
途中で、「お疲れじゃないですか?」とお尋ねすると、
「もっといいですよ。もっと聴きたいですよ」とお応えくださいましたので、
7曲全部 演奏しました。
あっという間の30分。

そしたら、「アンコール!」と拍手をしてくださいましたので、もう2曲。
・トルコ行進曲   (アンデス・ピアニカ・鉄琴)
・テネシー・ワルツ (リクエストをいただきました。ご一緒に歌ってくださいました)

演奏が終わると、一人の男性が ニコニコしながら 近づいてこられました。

「ありがとう。生演奏が聴けてうれしかった。
 私はクラシックが特に好きなんですよ。
 毎日 病室でCD聴いてるんですよ。
 特にモーツァルトが好きなので、きょうの『フィガロの結婚』は うれしかったなあ」
「そうだったんですか。
 至らない演奏ですが、喜んでいただけて うれしいです」
「『フィガロ』は、オペレッタじゃなくて、オペラだよね」
「あっ、私、さっき、言い間違えましたね。ごめんなさい!」

そこから始まって、モーツァルトの話、高校時代のブラスバンドの話、
クラリネットの話、キリスト教の話、10歳で終戦を迎えた話、
マリアさんのような 白衣の天使の話、
その看護師さんのことを‘マリアさん’と呼びたいのにご本人から 恥ずかしい と言われ
‘五番街のマリーさん’と呼んでおられるという話、
…お話が尽きず、20分ほど、楽しく語らいました。

「いつまで 命があるか わからないけど、
 またチャンスがあれば、演奏に来てくださいね」と言われました。

こんな演奏でも許していただけるなら、何度でも行かせてください。
虹を見上げるように、希望のメッセージを語るように、音楽を演奏したいです。


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