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2012.11.12 vowel sound
先月から レッスンに来られるようになったYさん(50歳代)。
元気ハツラツ、ハキハキとした、威勢のいい、とても積極的な台湾人女性で、
毎週お会いするのが楽しみです。
中国語・英語・日本語の3か国語を話されます。
日本語の歌をたくさん歌えるようになりたい、という目的でレッスンを始められました。

Yさんのご希望の曲を 次々と PCで楽譜に書いて、
歌詞とメロディーを味わいながら、レッスンしています。

「私はまだ日本語があまりうまくないので、
 意味のわからない言葉や、うまく発音できない言葉がたくさんあります。
 だから、メロディーに入る前に、じっくり 日本語の歌詞の説明からしてほしい」
と言われ、
そのようなレッスンをすることは、私自身 とても新鮮なことで、勉強になっています。

「赤とんぼ」「青い山脈」「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」
すべて、Yさんの希望曲です。
子どもの頃、台湾でよく聴いた懐かしい曲だそうです。
毎週、練習を重ねて、着々と上手になっておられます。

「見上げてごらん夜の星を」をレッスンしていた時、
‘ささやかな幸せを歌ってる’という歌詞の‘っ’の部分はどう歌うのかと質問されましたので、
‘うたあってる’というふうに‘あっ’という発音になると説明しました。

すると、その続きに‘ささやかな幸せを祈ってる’という歌詞が出てきて、
そこの‘っ’も‘あっ’になるのかと尋ねられ、
いえいえ、そこは‘いのおってる’というふうに‘おっ’になると説明すると
「なんで~?!」と言って、目を丸くしておられました。

「平仮名の小さい『っ』は、ふつうの会話では音を出さないのに、
 歌の歌詞では、いろいろな発音をするのねぇ。 なんで~?」とYさん。
「それは、『っ』の直前の母音に関係があります」と私。

「え? ぼいん、って何?」
「ええと、ちょっと待ってください。(あわてて、電子辞書の和英で引く)
 あ、わかりました。vowel sound のことです」
「ばうえるさうんど?」
「あ、ここです、このページ、見てください」
「ああ、vowel って言ったつもりだった?
 v は唇をこうして、
 l は舌をこういうふうにして、
 v-o-w-e-l とちゃんと発音しないと」
「すいません、英語の発音が下手で…」
「でも、この単語、私、知らないよ。vowel って何かな?」
「ええとええと…」

数週間前、そんな笑い話のようなことがありました。
翌週、ふと思い立って 英英辞書で vowel を引いて、そのページを見せたら、
「ああ、そういうことだったのね!」と納得してもらえました。

今後も、言葉が通じにくい時は、和英辞書、英英辞書、
そして精一杯の想いを込めたジェスチャーを駆使して、
「ああ、そういうことだったのね!」の喜びを2人で何度も経験していきたいと思いました。

さて、きょうのYさんのレッスンでは、
「五番街のマリーへ」と「いつくしみふかき」を練習しました。
どちらの曲も、まず歌詞のイメージの共有から。

ああ、こんなに深い内容の歌詞だったんだ!と、あらためて感動したのですが、
その話は長くなりそうなので、明日、書きます。


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