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Tさん(高1)のレッスン、きょうから、サティの「ジムノペディ第1番」でした。

「まだあんまり練習できてないんですけど…」と前置きされても、
私は別にガッカリしません。
練習が足りないと感じながらもレッスンに来てくれた、そのことがうれしくて。
止まったり、間違えたり、遅くなったりしながらでも
丁寧に楽譜を読みながら 少しずつ弾きすすめていく生徒さんの横から、
ああだ こうだ とメロディーや和音や構成の妙について実況解説する楽しさ。

「だからサティはおもしろいんだよね」
「そうですね、だからサティはおもしろいんですよね」

同じような言葉を繰り返しあうだけなんだけど、
とにかく、その作品の素晴らしさを共感しあえたら、
レッスンは9割がた成功したような気になってしまいます。
(あとは、その感動の音楽を 自分の指で表現できるように、
 しっかりおうちで練習してきてくださいね…)

アナリーゼ(楽曲分析)に主体を置いた「ジムノペディ」の第1回レッスン、
終結部の魅力まできっちり語って、ふと時計を見ると、45分が経過していました。

「あら、あと15分。 ハンパに時間が余ってしまったわね。
 他に練習中の曲はありますか?」
「練習中じゃないけれど、いま 弾きたいのは tong poo です」
「まあ、うれしい!」

坂本龍一さん作曲の連弾曲 「tong poo (東風)」。
それは、Tさんにとっても、私にとっても、
とても懐かしい、うれしい思い出の曲です。
3年前の発表会で、連弾したのでした。

ものすごくカッコよくて、ものすごく難しくて、
でも、あまりにもカッコよすぎるので、どんなに難しくても頑張ろう、という気にさせてくれた作品でした。

3年前、中1だったTさんは primo、私は second を担当しました。
(primo…高音パート、second…低音パート)
この曲が好きで好きで、本当によく練習してくれました。
発表会の本番の演奏は、快挙でした。

「きょうは、この曲のsecond に挑戦してみたいんです」
「まあ! それはいいわね!」

お互いに新鮮でした。
かつて連弾したことのある曲のパートを交代するのって、こんなに新発見の連続で 楽しいとは。
そして、何より難しい。
なかなかすぐには弾けません。
「あなた、こんなに難しいのをよく弾いてたわね」

5分ほど、それぞれ 心の中で うれしい悲鳴をあげながら、ゆっくり連弾しました。
(なんて難しいんだ! でもなんてカッコいい作品なんだ!)

「さて、続きは 自宅練習ということにして、
 最後の10分は、やっぱり、弾きやすいほうで楽しみましょうよ」

というわけで、席替えです。(左右交替)
3年前の担当パートに戻りました。
急にスピードアップ。
駆け抜ける豪快さ、懐かしかったです。

また来週、レッスンが楽しみです。
ゆったりした「ジムノペディ」と、快速の「tong poo」。
いい取り合わせです。


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