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モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)が好きです。

フランスのデュラン社から出ているラヴェルの楽譜を 何冊か持っているのですが、
そのすべての表紙に、ラヴェルの直筆のサインのコピーが印刷されています。
万年筆ではなく 絵筆で書いたのかと思うような
文字の線が太くなったり細くなったりしている、味のあるサインです。

『クープランの墓』(Le Tombeau de Couperin)と
『マ・メール・ロワ』(Ma Mère l'Oye)の楽譜には、
フルネームのサインの他に、不思議なマークが 記されていました。

イニシャルのMとRをくっつけたような、
4本足のテーブルの絵にも似た、おもしろいロゴマークです。

若い頃の私は、このマークがとても気に入って、
真似をして そっくりに描く練習をしました。
ノートに 何度も何度も 描いて練習しました。
何も見ないでも、さっと素早く描けるようになるまで、
黙々と、うきうきと、練習しました。

ラヴェルのマークをさっと描けるようになったからと言って、
その一発芸を人前で披露するチャンスは一度も訪れませんでしたが、
憧れの人のマークを知っているというだけで、うれしい気持ちでした。

ところで、
坂本龍一さんは、若い頃、ドビュッシー(Claude Achille Debussy)に憧れて、
ノートに何度も何度も Claude と書いていたそうです。
まるで自分の名前のサインを練習するように。
…という話を、坂本さんの大ファンのレッスン生Pさん(19歳)が教えてくれました。

憧れの人のサインを真似る。
私だけじゃなかったんですね。

私は、ラヴェルも ドビュッシーも 坂本龍一さんも 大好きなので、
(その人たちの音楽、どこか似てますね)
なんだか、いろんな人がつながってるみたいで、とってもうれしくなりました。

サインだけは真似して書けるようになったけれど、
音楽も、いっぱい真似をして、いっぱい学ばせていただいて、
いつの日か、
憧れの作曲家さんたちの作品に似た香りがする、そんな作品が書けたらいいなと思います。


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