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2012.06.12 ライブで練習
きょうも、火曜日恒例‘わいわい喫茶’でした。
お客様方の わいわい ぺちゃくちゃ うふふふ あははは の楽しい談笑のお邪魔にならぬよう、
ソフトな音量で、さりげなくBGM演奏をさせていただきたいと心がけています。

喫茶店の営業時間は、朝9時半から11時までです。
開店直後は お客様もまばらなので、
電子ピアノのボリュームつまみを 結構弱めにあわせていても 音が部屋中によく響いて、
そこに 厨房担当のおじさんたちが 鼻唄や口笛を重ねてくださることもあります。
(おもに懐メロです)

最初の10分20分が過ぎたあたりから、次第に どんどん お客様が増えてきて、
大半のお客様は、閉店時間まで、ずっとおられます。
10人、20人、30人、…。
常連さんが 続々と お見えです。
新しいお顔も見えます。
ちょっとしたサロンです。
あっちのテーブルでも、こっちのテーブルでも、パーッと花火が上がったような笑い声が聞こえます。

こうなってくると、
電子ピアノのボリュームつまみを 最高レベルにあわせようが、
運動会のBGMばりの賑やかソング(「天国と地獄」とか「クシコスの郵便馬車」とか)
を がんがん メドレーで弾こうが、
なんの邪魔にもなりません。
部屋中に響き渡る おしゃべりの声のほうが 断然大きいからです。

☆わいわい☆がやがや☆ ♪ポロロン… ☆わいわい☆がやがや☆ ♪ポロロン…
私の演奏なんか誰も聴いてくれていないみたいです。

さて、そういう時って、ピアノ演奏者は さぞかし空しい気分になるだろう と お思いでしょうか?
いえいえ、なんのなんの、ちっとも空しくなんか感じていませんよ。
この わいわいガヤガヤの喧騒(おっと 失礼!)の中で弾くのが、これまた楽しいのです。

シーン と静まり返ったコンサートホールで 聴衆の期待を一身に浴びながら演奏するのは
非常に緊張しますが、
その真逆の環境の中で音楽をするのは、んもう、怖いもの無し というか、なんでもありの世界です。

私は、いつも、この時間帯にこそ、思いっきり、練習させてもらっています。
実験も、させてもらっています。
弾きたい曲を 遠慮なく 大音量で ノリノリで 片っ端から弾いて、
即興演奏のアレンジをあれこれ試して、
ジャズのアドリブも入れまくって、
こういうリズムはどう? どの key に転調したら新鮮かな? 意外なコード進行による新しい展開は?
などなど、いくらでもやってみたいことが出てきて、
家で一人で弾く時よりも、なぜか、エキサイティングです。

きょうは、最近凝っている「ピアピア・スタイル」
(一人でピアニカとピアノの2重奏です。
 電子ピアノの右端に、ホース状のマウスピースを付けたピアニカをセットして、
 左手でピアノ、右手と口でピアニカ)
で、ブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」の試みが、特に 楽しく感じました。

ジプシー音楽独特のテンポや強弱の激しい変化や交替、
細やかなリズムや奔放なデコレーション、
…といったものが、この曲には満載ですが、
これぞ、ピアピアの出番!という気がしました。

リード楽器のピアニカなら、
アコーディオンの奏法にも似た 情熱的なダイナミクスができそうな気がします。
また、メロディーにあわせて伴奏をするのも自分なので、
ソリストと伴奏者との合わせ練習が不要。目くばせも 寄り添う努力も 不要。
自分一人で、おもいっきり遅くしたり速くしたり、テンポ変化が やりたい放題です。

…というわけで、一人 悦に入って、ブラームスの世界に浸っていました。
そうこうするうちに、閉店時間になり、お別れソングを弾く時となりました。
ふわふわと「ラストダンスは私に」などを弾いていたら、
「ハンガリー舞曲、よかったわぁ」と お声をかけてくださった方が。

いえいえ、そんなぁ、すみません、聴いてくださってたんですか?
まだまだ練習中の身で、いい加減なことばかり 弾いていましたのに…。
ありがとうございます。 これからもがんばります。 たのしく音楽を。


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