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Yさん(高1)が、2週間ぶりに登場。

「中間テストで忙しくて、この2週間、ほとんど練習できませんでした」
「それじゃあ、前回 宿題に出した曲を、
 きょうも、もう一度、初めて出会う曲のような気持ちで 一から じっくりレッスンしましょうか?」
「それもいいけど、その曲は、もっと家でよく練習してきてからにしたいので、
 きょうはきょうで、別な新曲を教えてほしいです。
 何かオススメの曲、ありませんか?」
「うわあ、それはいいアイデアね。 まかしといて♪」
ガバッ。 (← 勢いよく 楽譜棚の扉を開けた音)

私は曲目解説をするのが大好きなので、
できることなら、毎週でも、こんな曲はどう? あんな曲はどう? と、
どんどん、いろんな曲を紹介して、その曲の魅力について語りたい気持ちでいっぱいなのです。
そんな私の性格を知っているせいか、
どの生徒さんも、家庭練習ができていないときは、悪びれもせず、
「何か新しい曲 ありませんか?」とおねだりします。

そのことを、あとで親御さんに うっかり報告したりすると、
「ええっ? うちの子いうたら、練習もせんと 先生とこ行って、
 そんな厚かましいこと お願いしてるんですかぁ?
 すいませ~ん!
 もっとビシッと怒ってやってください」
とか、たいてい恐縮されるので、
内緒にしておいたほうが良いのかも…。

きょうは、Yさんに
『フランスのエスプリ』 (ヤマハミュージックメディア) という興味深い楽譜集を紹介しました。
ラヴェル、ドビュッシー、フォーレ、サティ。
この4人の作曲家の名曲を26曲も収めた、
フランス近代印象派ダイスキ人間には たまらん曲集です。

「月の光」や「ジムノペディ第1番」などのピアノ曲は、もちろん原譜通りですが、
この曲集のいいところは、ピアノ以外の器楽曲やオーケストラ曲や合唱曲も、
ピアノ編曲譜で載っていることです。
・ラヴェル「ボレロ」
・フォーレ「ペリアスとメリザンド」より‘シチリアーノ’
・フォーレ「レクイエム」より‘ピエ イエズ’
・フォーレ「夢のあとに」
など。

「ああ、この本、私自身、とっても懐かしいわ。
 この曲も、この曲も、この曲も…。
 あら、ラヴェルの『弦楽四重奏曲』も入ってる!」

それは、古い民謡のような素朴なメロディーをモティーフにしているものの、
これでもか これでもかと ラヴェル独特の幻想的な和音が続き、
魔法の森の奥へ奥へと、ぐいぐい引っぱっていかれるような、
そんな味わい深い作品です。

まず一緒に You-tubeで 原曲の弦楽四重奏の演奏を聴き、
それから、ピアノで おそるおそる 弾き、
(↑初見で弾くには手ごわい難しさ、というのと、作曲者に対しての畏敬の念から)、
最後に、シンセでストリングスの音色で楽しみました。
難しい部分は割愛して、弾きやすい部分、気持ちのいい部分だけのいいとこどり演奏ですが。

「ねっ! いい曲でしょう!」
「はい! いい曲ですね!」
もう言葉は要りません。

来週、楽しみです。
鳥肌が立つような『弦楽四重奏曲』を、
Yさんの熱い想いのこもったピアノで聴かせてくださいね。


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